看護学生に告ぐ。ズル休みは教員にバレているよ。でも許す

年間3大学、人数にして100人前後の学生を実習指導している私ですが、毎年1人前後必ず遭遇するのが看護学生の「バレバレのズル休み」

きっかけは「休む学生には傾向があるな」と気づいたから。今回はこれについて触れていこうと思います。心当たりある学生の皆さん、覚悟。

目次

  • 教員が疑がいたくなる欠席理由
  • なぜ疑いたくなるか
  • 休みが多くなるタイミング
  • 学生の特徴
  • 何故ウソとばれるか
  • 一体どうすればバレない?
  • ズル休みをする学生が看護師になったあと
  • 教員はどう思ってる?
  • なぜこのテーマをとりあげたか

教員が疑がいたくなる欠席理由

これから挙げる欠席理由はあくまで個人的な見解です。そちらを考慮のうえご覧下さい。

疾患便乗系

前日、元気だった割に急に体調崩すタイプ。インフルエンザ、ノロウイルスの流行期に増えます。

私の実習は基本的に笑いをとりながら教えるスタイル。なので「あれ?昨日元気だったよな?」と思わせるパターン。

なかなか来ないので連絡してみたら「今朝、血を吐いて」「いま点滴うってます」など。体調悪化急激すぎないか?というタイプです。

記録発表エスケイプ系

記録が進んでない学生が発表日に休むケース。このタイプの学生は情報収集はある程度できているのですが、アセスメントが進んでないことが多いです。

情報収集すらできてない学生はあまり休みません、というか休めないのでしょう。このタイプは休み明けにはキレイに記録を書き終えてくることがほとんどです。

身内の不幸系

ごくたまに居ます。本当なら、身内のもとに駆けつけてください。ただ、実習期間中に何度も3回以上身内が亡くなるのはさすがに不自然。

ミラクルアクシデント系

これ、一番疑われやすいです。過去に学生から言われたものでは

  • 姉の誕生日の準備で記録が書けなかった(そんな姉捨ててしまえ)
  • 夜、膝がはずれた(君はプラモデルか)
  • 倒れていたおばあさんを助けた(えらい。でも行く先々でおばあさん倒れる君は疫病神)
  • 事故現場に遭遇。警察に目撃情報聴取された(協力した方がいい。しかし行く先々で事故が起こる君は死神かもしれない)

など。単発ならいいのですが、これらミラクル系の欠席理由を他の実習でも言っていることです。このタイプは男子学生に多い。

さきに言っておきますが「疑わしい欠席理由は教員間で共有されています」。多分、コレ知らない学生多いよね。

なぜ疑いたくなるか

奇跡が起こりすぎる

先述したミラクルアクシデント系ですね。でも否定はしません。なんの因果なのか、そういったことが連発することはあります。しかし

それ、起こりすぎだろ?

そんな学生に毎年ひとり遭遇します。出先でいつも殺人事件に遭遇するコナンや金田一少年のようです(彼らは外出しないで家に居た方が事件は起こらないかもしれません)

休みの次の日、割と元気

どの学生も詰めが甘いです。休んだ翌日、大体「元気すぎる」のです。少なくもと病み上がりであれば、もうちょっと体調悪いはずと思うのですが…

妙な元気そうな雰囲気に違和感を感じます。

記録の進みが悪い、もしくは良い

極端ですが、両者に見られます。これについては次の項で触れます。

休みが多くなるタイミング

実習期間中には休みが発生しやすいタイミングは3つ。それは

  1. 一週目の最後
  2. 二週目の頭
  3. 二週目の真ん中

1,2の時期はそして3は何もない日です。何故、この3つに休みが多くなるのでしょうか?

1,2に関しては中間発表、看護計画発表などがある時期。「記録が進んでない学生」が休みがちです。情報はとったけどアセスメントなどの記録が書ききれてない場合などが多い印象。

3に関しては逆で「記録が進みきった学生」が休みやすいです。比較的、負担が減る頃なので、看護計画をあと1日あれば実施評価できる、という状態にある学生が休みがちです。

学生の特徴

あくまで個人的な印象です。

  • サークル、バイトなど学外で活発に活動している
  • 記録の進みは悪いが、口頭で説明してもらうと大体理解できている
  • 人当たりはいい

勉強は割とできる学生で、付き合いやすい人柄が多いです。それ故、記録を後回しにしがちなのかもしれません。

何故ウソとばれるか

ついたウソは覚えられない

ウソは忘れやすいのです。自分の頭のなかで練ったストーリーだから。これ、後日教員に聞かれたときに辻褄が合わなくなり疑われます。

演技力がない

これは男子学生に多いです。残念なぐらい体調不良の演技ヘタなんです。そして男子学生の信頼は一発で吹き飛ぶリスクを覚悟しましょう。あと女のカンをナメすぎです。

看護師の眼は「写輪眼」

教員も指導者もプロの看護師です。命の修羅場を潜り抜けた尖鋭。ちょっとした変化を見逃さないのです。だからこそ元気な状態も分かるし、本当に体調が悪いのもしっかり見抜きます。

ちなみにベテランになると「輪廻眼」になります。目力で相手の動きを止めたり、白状させたりします。

一体どうすればバレない?

バレないためには時間をかけた演技力が必要です。前日から体調不良を訴え、翌日休み、次の日も少し体調悪そうにする。

そして場合によっては(ミラクルアクシデント系などは)疑われないための筋の通ったストーリーを設定し、記憶しておく必要もあるかもしれません。

また疑われないためにも「あの学生が休むなんて珍しい」と言われるような、実習までに積み上げておくべき信頼などが必要です。

書いててなんですが、ここまでして休むのってめんどくさくない?

教員はどう思ってる?

実のところ、教員も指導者もそのウソを暴く術はありません。事実確認できない以上、「学生の言うことを信じるしかない」のです。私はそうしてます。

また実習は冬場にやっていることが多いので、感染性のインフルエンザやノロが流行っていると教員も病棟も敏感になります。

微熱でも油断できないので休ませる判断をすることもあります。また女性の場合は重い生理もあるでしょう。

ズル休みをする学生が看護師になったあと

このタイプの学生。臨床にでるとバリバリ仕事をこなすタイプが多いです。師長などの役職は嫌がるけど、異様に仕事ができたり、面白い視点で仕事をします。

一番意外なのが、教授達にこのタイプが一定数いることです。ズル休みをする看護学生が一概に「ろくな看護師にならない」とは言えないのかもしれません。

なぜこのテーマをとりあげたか

私、実は学生のころズル休み常習犯でした。だから分かるんです。「こいつズルだな」ってのが。

人のこと言えない

あの頃の先生達にごめんなさい、と言いたい。そんなわけで、こんな自分なので「多分ズルだ休みろうな」と思っても、あまり気に留めません。

かつての自分がそうだったように「そうでもしないとやってられないんだろうな」と思うから。

でもひとつ言わせて下さい。学生が休んだとき、教員はそのことを患者さんに伝えます。その時の患者さんの残念そうな顔は少々心痛みます。

学生が担当につくことを楽しみにしている患者さんは多いです。だから記録できてなくてもいいです。患者さんに会いに来て欲しい。そう思います。

実習がしんどいのは分かります。今、学生になったとしても私だって「ずる休み」したくなるでしょう。そして本当に体調が悪いときは休みましょう!

巧みな演技力で騙せることもあるでしょう。しかし、言わせてください。それだけの演技力があるならハリウッド目指しましょう。

そして真のズル休みは、なんだかんだコスパ悪いです。本当に体調不良になって出席日数足りなくなった学生もいるからです。信頼も落ちます。

ズル休みも時には必要かもしれません。しかし、このカードは数が限られた諸刃の剣です。そしてリスキーです。ご利用は計画的に。

私は教員である以上、学生を信じることしかできません。それは他の教員も同じでしょう。何より実習に行きたくなくなる看護教育にも問題があると思います。

そんなわけで、もう少しだけ、ともに実習がんばりましょう!私もいち教員として指導力をつけるべく努力します!

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